はやく寝たい

書きかけでも公開します

日記を書く。国を憂える。

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 左右社『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』という、その名の通り緊急事態宣言下のいろーんな職業の方々(パン屋さん、ごみ清掃員さん、映画館支配人、葬儀屋さん、イラストレーター、小説家などなど)が書いた日記集を読んでいて、これがバカ面白く、やっぱり日記ば書かんね、と思ったのでブログを始めた。Twitterもやってるけど、長文を書くのは良いことのような気がする。知らんが。

 そして特に書くことは無いのだが。

 まあ、おれの日記だからおれのことを書くぞ。

 ここ1年ばかり、都内で、美容系の接客業をしている。緊急事態宣言下では百貨店も駅ビルも閉館し、働くところが無かったので2ヶ月仕事はお休みしていた。よく寝た。一応給料は出ていた。全く良いご身分であった。会社はいろいろダメージを受けたのだろうが、おれは下っ端なのでそんなことは知らんとばかりによく寝た。3ヶ月に一回くらいこういうことがあるといいなとすら思った。

 とはいえ、巷の様々な悲鳴が否応なく耳に入り、自分の愛する文化の傾く様や、我々が委任する政府の邪悪な様が目に入るにつけ吐き気がしていた。ずっと吐き気だらけ、毎日が吐き気の更新であった。

 わたしは元々中途半端で孤独な左翼で、一人でデモとか行って一人で叫んで一人で帰るような人間で、今の政権の無能さだったり民を舐め腐った態度については、独りよがりなりに、まあ、わかっていたつもりだった。なんなら、この感染症については普段政治に関心がない(という政治的態度の)人たちも色々意見を発してくれるようになったので、お、風向きが変わったやんけ、消費税増税の時もこのくらいみんな言うてくれたらよかったやんか、とすら思っていた。だが、甘かった。わたしはこれだけ色んな人が色々言えば、物事は良い方向に進むと思っていた。わたしは、この政権を無能なのだと勘違いしていた。これまでは、無能のあまり、旧来の価値観に固執し、目の前の人間関係や利権に固執し、大局を見れなかったのだと思っていた。そうではなかった。無能ではなく、邪悪なのだ。人々の声が耳に入らないくらい無能なのだと思っていたが、人々の声をいかに封じるか、黙らせるか、無かったことにするか、に心血と金を注ぐくらい邪悪なのであった。馬鹿野郎。

 どうしてこんな国になっちまったんだろう。誰が悪いんだろう。安倍現総理が悪いのは確かだが、即刻辞任して逮捕されてほしいが、安倍だけが悪いのではない。いつのまにか、いろんなことがどんどん邪悪な方向へ進んでいる。そういうシステムが構築されている。現状維持とか、昔のままアップデートできてないとかじゃなく、どんどん悪い方へ、人が死ぬ方へ進んでいる。こんな邪悪な政治が行われているのは、我々が邪悪だからなのか。うける。うけない。

 貧乏が悪いのか、教育が悪いのかわからないが、もう結構「果て」にいるような気がする。今何かが悪くなったんじゃなく、色んな悪いことの果てまで来てしまった。果てで生まれてしまった気がする。

 

 こんなことを書くつもりでは無かった。

 別に普段そんなに悲観的な人間でもない。毎日9時間すやすや寝れればそれ以上のことは何も求めていない。いや、できれば猫か文鳥を飼って時々知らないところに旅行に行きたい。それ以上のことは何も求めてない。

 政治なんて、私より頭が良く、信頼できる誰かに任せて、私とは無関係の所で良い感じにやってほしい。私は時々その利益を甘受し、まあ仕方がないねといいながら適正な税金を払い、選挙だけ行く、そういうやつがいい。

 そうはできない。殺されてしまう。

 わたしは性的少数者であり、発達障害者であり、女である。元々、政治に殺されやすい立場の人間だ。でも、そうでなくても、我々は誰しもが易々と殺されてしまう。本当は。

 そのことに気付かないよりは、気付いて良かった。自分が自由な、ただの個人だと思い込んでいたかったけれど、実際にはそんな人間はいない。誰もが政治に振り回される不自由な、共同体の一員なのだ。否応なく。

 

 ちょっと疲れた。私にしては長文だ。1910字だそうだ。そんなに大した文字数でもないが、わたしは読書感想文だって提出したことがない。理系だから日本語の長文レポートもあんまり書いたことがない。なので、今日はこのへんで終わりにしたい。意味のわからない文の飛躍などがあるかもしれないが、日記なので日を跨いで推敲などはしない。日記か?これ。まあ、そういうことにする。今日のわたしの考えていたことだ。文字にすると、考えていなかったようなことまで考えられるからすごい。明日も書くよ。たぶん。おやすみ